ホームレスのかっちゃん弄りについて。Abemaおまいうの巻。

今日は剣道とは離れた話でござる。たまには良いでござろう。

TikTokで流行した名古屋のホームレス虐め動画が各所で大炎上した。

(以下はTwitterでのまとめリンク)

インフルエンサー紹介BOT on Twitter: "【悲報】名古屋のホームレス女性を必要以上に追い回してオモチャにして遊ぶ動画が若者の間で流行中 閲覧数のためにTikTokerのターゲットにされてしまう https://t.co/C4A7IOhRvI" / Twitter

これらはTwitterはじめYahooニュースやYoutubeなど各所でこれでもかと大批判を浴びたので、ここでさらに説明する必要はなかろう。

お作法として私も言っておくが、立場の弱い者や能力の劣る者を論って笑いものにするのは趣味の悪いことであるし、ましてや暴行や傷害を加えることは立派な犯罪であって断固許されざるべきことである。

が・・・・・・・・・・

私がこの件に関して、それとはまったく違う視点で、興味深いなあというか、残念だなあというか、寂しいなあというか、それは違うんじゃないかと思ったことが1つあった。

それは今をときめくネット番組の雄、Abema TVで取り上げられた内容である。

【ホームレスいじめ】嫌がらせ動画なぜ拡散?承認欲求の麻薬とは - YouTube

(私はAbema本体とは契約していないし、する気もないので、YouTubeのダイジェスト版になります。あしからず)

Abemaはテレビ局資本が入っているとはいえ、サイバーエージェント主体だし、地上波では言えないようなことをやってくれるメディアとして期待はしていたんだけれども、本件に関してはまあ予想通りというか、司会の淳氏を先頭にオール「最近のSNSやばい」論調一辺倒であった。

具体的には、若手のホープと言われていた(私が勝手に思っていた)若新氏や、ゲストの山口真一氏(この人は知らんけど凄いんでしょ?)まで、

SNSですぐに広がる時代になった

・承認欲求を満たすためにSNSが安易に使われるようになった

SNSの使い方を教えるべき

という主張に終始しておられた。嘆かわしいことこの上ない。

 

私がまず思ったのは

(繰り返すが暴行傷害等犯罪行為は断固ダメですという前提で)

弱い者弄り(虐めではなく弄りと言わせていただく)で閲覧数を稼いでいたのはAbema TVそのものではないのか

ということだ。

例えば、最近人気絶頂のイェール大学助教の成田悠輔氏と、経済評論家(笑)の池戸何某氏の対決にしてもそうである。

【経済学者】成田悠輔&池戸万作が熱論!日本なぜ成長できない? - YouTube

この動画など、まさに

経済学以前の統計学で、高校で習うような相関と因果の違いについて理解していない素人と、ガチの専門家を対談させて弄ってコスパ良く再生回数を上げる

意図で作られた動画ではないか。

中身はどうあれ、やっていることは”かっちゃん弄り"と全く同じである。

・・・・・

これは端的に言うと「俺たちの利権、専売特許に食い込んでくる、真似する素人は断固許さん」という姿勢なのではないかと思わざるを得ない。

それって、Abemaがちょっと前まで敵視していた地上波と同じですよね。

「Abema、お前が言うか!」というのが”かっちゃん動画”についての感想である。

いろんな意見があって良いとは思うけど。

若新雄純さん、そこは

SNSが発展してすぐ広がる時代になった。。。ホームレスやるにもリテラシーがいる時代になったんですよ。そこはタダで飯がもらえると思わずに、ちゃんと良いリアクション磨いて、おいしいものを食べましょうよ。」

とか言ってほしかったです。割と本気で。SNSを押さえつける方向ではなくてね。

その方が、WinWinで明るい未来が開けると思う。知らんけど。